印刷屋のオヤジが語る一筆箋への想い

一筆箋を作ったきっかけ代表 藤田順一

一筆箋を作ったきっかけ

2012年にとあるお客様が句集のことで相談に来られました。少し前にお父さんを亡くされ、生前俳句をされていたこともあり、遺句集を作りたいとのことでした。
紙質の相談をしていた時にどうしても越前和紙で作りたいとある紙を指定されました。越前和紙の会社に連絡を取り、必要枚数をお願いしたのですが、希望の大きさよりも大きな紙しか作っていないということでした。
結局、大きな紙を縦横20センチくらいの幅で切り落とし、印刷製本をして納品しました。切り落とした紙を眺めながらそのお客様に何かお礼が出来たらいいなぁと考えていたある日、急に一筆箋を作ってみようと思いついたのです。
その紙、越前和紙で作った一筆箋を渡した時のお客様の顔は今でも忘れることが出来ません。自分の名前が印刷してあったことにまず驚かれ、その次にとても素敵な笑顔を見せてくださいました。
こんなに喜んでいただけるとは正直思っていなかった私は、この越前和紙の一筆箋を商品化することを決めました。

「印刷屋のオヤジ」が残したいもの

印刷屋のオヤジ

私が子どもの頃は、年賀状や名刺などの個人のお客様がたくさんいらっしゃいました。同じようにどこの町にも小さな印刷屋さんがあって、それこそその地域にはなくてはならない存在でした。顔なじみのお客様が毎年、暮れになると年賀状の印刷の注文に訪れ、その一年の出来事を話して帰られるというシーンを毎日のように見ていました。
しかしながらコンピューターの普及やインターネットが盛んになると、もう個人のお客様は極端に少なくなってしまいました。

この越前和紙のオリジナル一筆箋は、そんな個人のお客様との関係が少しでも戻ってきたらうれしいと思い、お作りしています。